酢の豆知識>クレオパトラは真珠を酢に漬けて飲んでいた?
【クレオパトラは、酢に真珠をつけて飲んでいた】
クレオパトラは、世界の三大美女の一人として有名です。
彼女は、その美貌で、地異と権力をものにしました。
その美貌を裏付ける逸話として、彼女は、若さと美貌を保つために、
クレオパトラが、酢(ワインビネガー)に真珠をつけて飲んでいた。
と言う、話があります。
これを聞くと、毎晩のようにそうやってお酢を飲んでいたのかな?
と、思ってしまいますよね!!
そこまで、美貌にこだわっていたのかと、説得力を感じる話です。
確かに真珠はお肌によく、粉にして食べたりします。
真珠の光沢のあるパール層といわれる部分には、
コンキオリンアミノ酸と言われる成分が含まれています。
コンキオリンには、優れた保湿成分が含まれており、
活性酸素を取り除く抗酸化さようもあり、シミやシミに効果があります。
中国では古くから漢方として飲まれていました。
コンキオリンは、新陳代謝を活発にする効果や血圧を正常に保つ効果、
胃酸と反応して有機酸を作り、腸を酸性にする効果もあります。
がん予防効果もあります。
お酢もアミノ酸を多く含む食品です。
代謝を高め、脂肪を燃えやすくし、若い肉体と健康を保つのに有効です。
この様に、健康や美容について、古代エジプト時代から関心がもたれ、
お酢やアミノ酸が体に良いことが、わかっていたようです。
ところでクレオパトラの真珠とお酢の話ですが、
事の真相はこうです。
クレオパトラは、歴史上最大といわれる真珠を二つもっていました。
それは東方の王から贈られたものでした。
ある時、クレオパトラはアントニウスとどちらが
盛大な宴会を開けるかという賭けをします。
アントニウスは、ローマの将軍ですが、エジプトに遠征しており、
毎晩のような、毎夜贅沢な宴会をくりひろげていたので、
彼らの贅沢ぶりを、クレオパトラは良く思っておらず、
冷ややかに見おろし、彼女は「そんなものは本当の贅沢ではない」
と、かけをしたのです。
クレオパトラの開いた宴会は、いつもとかわらないご馳走の並ぶ
宴会でした。
それをみたアントニオは、勝ち誇っていました。
しかし、宴会の最後で、クレオパトラは、耳にしていた最大の真珠を
運ばれてきたワインビネガーに落とし、飲み干したといわれています。
これによって、地位と名誉を勝ち取ったのです。
しかし、本当にクレオパトラは、真珠をお酢につけて、飲んだのでしょうか?
実際に酢に真珠を入れると全部解けてしまうでしょうか?
いえ、それはあり得ないことです。
酢は確かに酸性ですが、大粒の真珠を溶かしてしまうほどの
強い酸では、ありません。
酢の持っている酸は、せいぜい解けても、表面くらいのものだそうです。
本当に、真珠が一粒とけてしまうほど強い酸を持った酢だったら、
きっと、クレオパトラの胃にも穴が開いていたでしょう。
やはりよく出来た昔話でした。
クレオパトラは、絶世の美女とされていますが、確かな証拠はなく
鷲鼻で、醜かったという説もあります。